62、Wisdomは失敗するための場所

Wisdomの塾生にとって

勉強って「自分で考えること」

ということが当たり前になっていると思う。

少なくとも塾では。


僕が「ヒント出そうか?」と声をかけても,

もう少し自分で考えてみると

拒絶(笑)することのほうが多い子が多数派だと思う。

これはとてもポジティブに捉えている。


数学なんて,最後まで解説しないことが多い。

道筋を途中まで大まかに示して

あとは「やってごらん!」と。

そのあとは,状況に応じて

ひとりひとりに対してヒントを出したり,

答えを出した子の正誤をチェックしたりという進め方。

正解をした子は次の問題に進む。

自分で手を動かした分だけ力がつくという考え方を

とても大切している。

(入試が近づくにつれて,僕の喋りは減っていく…)


国語の記述問題も,ほぼやり方は同じ。

自分自身の手で,正解に近い形まで試行錯誤するからこそ

答案を作る力が磨かれていく。


なんとなく解説を聞いて「ふーん」と理解したつもりでも

その瞬間に,その子自身の力がつくことはない。


そんなわけで,塾生にとっては

Wisdomでは突破口は自分で見出すことが当たり前になっている。


この塾には厳密なカリキュラムというものは存在せず,

常に目の前の生徒たちの状況を見ながら

授業を進めていくということもあって,

1問にじーっくり時間をとることを僕は厭わない。

(Wisdomがとても大切にしている1つの「文化」みたいなもの)

その方が達成感あるよね。


答えや解き方を,すぐに教えてもらいたがる子より,

粘り強く挑戦をする子の方が圧倒的に伸びる。逞しくなる。

(粘り強く考えるのにも,知的な基礎体力が必要なので,

それをつけてあげるのは僕の役目)


遠回りのように見えて,最も効率的だと確信している。

入試が近くなろうと,それは基本的には変わらないと思う。


日常的に

目の前の一問に全集中し

徹底的に向き合うことなしで,

本番で粘り強い戦いができるはずがない。

(たとえ高校受験をクリアしても,大学受験で通用しない。)


でも,チャレンジをすると,その分,失敗も伴うよね・・・??


いいじゃないの!失敗しても!

失敗,たくさんすればいい!

失敗なんて大したことないよ,大丈夫だよ!

別に間違えてもいいよー。

塾は失敗するための場所!

というのが僕のスタンス。


挑戦させたいならば,失敗を恐れさせてはだめ。


僕は,厳しい部分はとことん厳しいつもりだけれど,

粘ったうえでの失敗には,とことん寛容であるように努めている。

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