「面倒見が良い」塾, 良さそうに聞こえるよね。 でも,落とし穴もあると思う。 最初から最後まで一貫して面倒見がよい指導で 自学力を伸ばしていくことはできない。 Wisdomのスタンスは INPUT期,最初の単元学習は 僕がじーっくり丁寧に教え込み 知識や思考のベースを築いていく。 一方, 定期テスト前は自学中心に。 ここは明確に区別する。 この期間は毎日塾に来て自学が原則, テスト範囲のチェックテストをしたり 自学の様子を見守ることが僕の仕事の中心。 自学の細かい指示,管理はやらない。 そういうことをやればやるほど 「面倒見が良い」のかもしれない。 しかし,やればやるほど 中学生の自ら学ぶ力を奪うことも確かである。 すごーく印象の悪い言い方をあえてすれば 特にここ数日は限りなく「放置」に近い。 でも,中1生,中2生が自学する空間は 昨日も頑張る空気で満たされていた。 テスト前に手厚く対策授業をする形から 「放置」に近い形にして Wisdom生全体の5教科平均が400点を超えた。 毎日塾で自学。これだけは半強制。 これが鍵を握っているのだろうと思う。 学力とは,「自学力」 生きる力とは,「自走力」「自考力」。 大学受験というハードル越えることを 視野に入れるのであれば 猛烈に 「自学」「自走」「自考」できるようなることが 不可欠だと確信している。 前提として,大学受験はなおのこと 誰かの「面倒見」,管理,厳しさ,とか 「塾の力」に期待してはいけないと思う。 本人が自学できないならば どんなにお金を費やしても ある一定のレベル以上の大学受験では戦えないのである。 結局は,自分自身の行動力。 Where there is a will, there is a way. これまでのWisdomは高校合格をゴールと捉え その後の視点が欠けていた。 正直なところ…。 多くの塾はきっとそうではないかな。 はっきり言って 大学受験をするうえで 高校受験合格という成功体験は ほとんど意味を持たない気すらしている。 その2つの受験の競争の厳しさはあまりにも違うので。 高校受験の合格・不合格は もはや問題ですらないとも思う。 本当に小さな小さな通過点でしかないのだ。 むしろ,そこに至る過程と, 高校受験を終えてからの歩みが重要である。 これからのWisdomは,高校入学の先も見据える。