263、今の取り組みは大学受験まで活きる
今日の1本目のブログで
期末テスト範囲の教科書の英単語・連語の100問テスト,
みんなちゃんと取り組めているということを書いた。
このことは,もちろん期末テストの英語で当たり前のように突き抜けるうえで重要でもあるが
まったく別の価値もある。
まずその話を進める前提として,
2021年度から中学校の英語の教科書は大きく変わった。
文法については,それまで高校の教科書ではじめて出てくる内容,
たとえば「仮定法」とかが中学校の教科書に下りてきたり,など。
僕がさらに大きな変化だと感じているのは,文法より,むしろ単語。
以前の学習指導要領では,中学校で1200語の習得が目標だった。
今は1600~1800語である。
ただ,実は現行の学習指導要領では小学校で600~700語
というのがしれっと追加されていて…
つまり以前は中学校までで1200語,
今は中学校までで2200~2500語。
2倍近く学ぶ単語の数が増えたといえる。
じゃあ,高校はどうなのかというと
以前は高校卒業時の目標は3000語,
今は4000~5000語となっている。
そうなると,大学入試の長文の語彙レベルが難しくなる?
きゃーまたまた大変😨。
いや
僕は基本的にそうは考えていない。
なぜかというと
もともと以前から大学入試では5000語以上の単語力は必要とされていたからね。
3000語っていうのは,あくまで高校教科書までで学ぶ目安の単語数であり
それは必ずしも大学受験ではイコールにならないってこと。
だから,もちろん大学受験生の多くは
教科書レベルを超えた語彙をつけるということが必須。
そのための大学受験用の英単語は様々なバリエーションがあるわけで。
だから,文部科学省の定める学習指導要領が変わったとしても
大学受験について言えば必要な英単語力の最高到達点は
そんなに変わらないと考えている。
ということは,以下ざっくりだけれど
以前は
中学までで1200語,大学受験のためにさらに3800語
だったのが
今は
中学までで2500語,大学受験のためにさらに2500語
になったっていうイメージ。
もう一度言うけど
最終到達目標は変わらないと考えている。
中学での比重が増えたっていうだけの感じ。
おそらく
中学の教科書を見てもらえば
昔は完全に高校レベルだった,大学受験レベルだった英単語が
非常に多くなってきていると
感じられるのではないだろうか。
「これ中学で習うの?」ってね。
それは中3だけではなく,中2の教科書ぐらいでも。
だからその英単語テストでちゃんととれている子たちを見ていると
本当によく頑張っているなって思う。
昔の中学生に求められているものとレベルが変わっているので。
Wisdomの高校部も毎週,大学受験用の英単語帳を出題範囲にして
英単語テストをしているけれど
中3に課している教科書範囲の英単語テストと
そこまでレベルは変わらないなって感じているし。
さて,長くなってしまったので
そろそろ結論に。
生が教科書範囲の英単語を頑張っているという話をしたけれど
その積み重ねがコツコツとできているということは
単純に定期テスト,高校入試だけではなく
大学入試にまで活きるということ。
それは以前の教科書のときよりもずっと。
今は中学校の教科書のレベルだからといって英語は馬鹿にできない。
今の教科書については問題点を指摘する人もいるけれれど,
ポジティブに捉えたいなと。
ここに対してちゃんと取り組めるかどうかは
中学生の中で結構差がつくと思うのだけれど
(中途半端なままでスルーして,また次の定期テストに…のような)
それは単純に期末テストが終わったら終わり!という話ではなく
かなり先にもつながってくる話なんだよね。
もちろん英単語テストだけではない。
日々課している英語教科書の音読もまさにそうである。
中学の教科書の英単語が曖昧なまま高校生になって
高校でそれらを取り返そうと頑張る。
まあ,そういう道もあるだろう。
でも,
中学時代に英単語の勉強を頑張った子は
その時点で
大学受験レベルの英単語もかなり身につけているわけで
そういう子はさらにさらに先に進んでいけるんだよ。
Wisdom生には後者であってほしい。
決して高校受験がゴールではないからね。
以前に増して
中学のときにちゃんとやった人とそうじゃない人で
大学受験の英語は圧倒的に差がつくようになってしまったと思う。
特に,中学受験の中高一貫組に対して高校受験組は
(中高一貫組が爆速で先取りしてくるから)
数学については決して有利とはいえないけれど
英語については優位に立つチャンスは十分に持っているし!✊
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