84、失敗が成功のもとにならない
×のついた問題について
よく考えずに,よく問題文を読まずに
反射的に,自分の答えを直す。
そういう場合は,大抵また間違えている。
問題文に見逃している部分がまだある。
取り組む様子を見ていると,
反射的にやっていることはわかる。
僕は,その子が直した答えを見る前に
「本当に合ってる?」と聞くことが多い。
失敗には寛容であるべきだ。
Wisdomはたくさん失敗する場所でよいのだ。
一方,自分の失敗に対しての検証が甘いことには
厳しくあるべきだと思う。
指摘し続けるべきだと思う。
いくら失敗しても
そこで失敗から十分に考えることなしでは
その後も同じ失敗をし続けるからである。
入念な検証なしに,
失敗を次に活かせることはない。
無条件に
失敗が次の成功のもとになるわけではないよね。
よく考えて,よく読んで,
2度目の失敗
これはいい。3度目でも,4度目でも。
でも,反射的に問題に対して向き合い
何度も間違える,これは直さないと。
考えることよりも,
早く答えを出すこと,
早くその問題を終わらせることが
その子の中で優先されているのかも。
(遠回りなのだが…)
自分で,頑張っている「つもり」なのに
結果が出ないというとき,
そういう面が一因になっていることもあると思う。
「矯正」するのに時間がかかることもある。
ずっと指摘し続けて,相当改善してきた子もいる。
塾の役割ってこういう部分も大きいなとつくづく思う。
自分の失敗を,
最大限その後につなげられるようになった子は
やはり伸びが違う。
とにかく検証するんだ。
同じ時間,同じように勉強していても,
差はそういうところでつく。
数字に表れない過程が本当に大切です。
いや,本当に大切なのは数字に表れないもので,
数字はそこについてくるんです。
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